同胞が潰される事に起因する怒りや悲しみといった感情が、日々薄れていくのを自覚する。惨たらしい殺害を幾度も目の当たりにして、感受性が麻痺してきたのだ。私は腕の付け根に生えている小さな芽を自らもぎ取り、外から薄く差し込む淡い光にかざした。透き通るように白くて綺麗だった。憎悪が甦った。

@tsuburetaPotato