行きつけのSMクラブに大層気の強い女王様がいらっしゃった。私は毎度の如く、彼女の苛烈極まる言葉責めを受けて果ててしまうのだが、最近耐性がついて少し物足りなくなっていた。ある日、私は戯れに悪態をついてみた。「あの、ちょ、ちょっと太ったのではありませんか(苦笑)」彼女の形相が変わった。女王様は鋭く研磨した侮蔑の視線を私に突き刺し、「雄豚」「糞豚」などの誹謗中傷を一時間近く浴びせた挙句、「鏡を見てから物を言え」と言い放ち、姿見を私の前に持ってきた。映し出されたのは醜悪な段々腹、全身脂肪の汗だく肉ダルマ。「太っていたのは私の方でしたぁ!」私は絶叫と同時に発射した。

@nikumisozosui